いきなりですが、質問です。
皆さんはなぜ残業をするのですか!?
残業をする理由については、各人がそれぞれ理由を持っているとは思うのですが、その中でも残業することが偉いと考えている人が沢山いる職場が原因であると言えます。
「お疲れ様です」「お先に失礼します」と言い残して退社する人がいる中で、皆さんの会社には、いつまでもオフィスに残り仕事を続けるゴリゴリ残業プレイヤーっていませんか!?
こういった残業プレイヤーがいることで若手は退社しづらくなったり、会社全体として残業することが偉いという謎の風潮が蔓延してしまう結果に陥ってしまいます。
本記事では、このような会社の不合理が起こってしまう根本的な原因を見つめ直し、これらが起こらないように若手でもできる行動について説明していきたいと思います。
本記事を最後まで読むことによって、「残業することが偉い」という感覚が誤った感覚であることがわかり、ビジネスパーソンとして効果的な振る舞いを身につけることができるようになるはずです。最後まで読んでもらえると嬉しいです。
目次
日本全体でも蔓延する残業することが偉いという謎の風潮
日本ではどの会社であっても「残業することが偉い」という謎の風潮が存在します。
一般社団法人日本能率協会の調査によると、1日あたりの残業時間が3時間以上の人の約3割が、「職場が残業する雰囲気である」ことを残業理由にあげていることを報告しています。
残業をする理由は「自身の日常業務が終わらないから」が約半数。次いで「突発的なことに対応 する必要があるから」が 3 割弱。1 日あたりの平均残業時間が 3 時間以上の人では、約 3 割が 「職場が残業する雰囲気だから」と回答するなど、長時間残業に職場風土が影響か。
悲しいことに、日本全土でも職場の雰囲気が帰れない原因を作ってしまっているということです。この職場が残業する雰囲気の源泉には「残業するのは偉いという風潮」があると言ってもいいのではないのでしょうか。
残業することが偉いと思われるようになった理由
そもそもどうして残業することが偉いんでしょうね?www
ここでは、残業することが偉いという風潮が生まれた理由について考えてみたいと思います。
作れば売れる高度経済成長期の産物
日本における残業が偉いという風潮の源泉には、日本が世界的に大躍進した高度経済成長期が起因しています。
当時は今ほどマーケットが細分化されておらず、何かアイデアがあればヒットしやすい環境でした。このような環境においては、人員を投下すれば生産が回るので、肉体労働であれ、頭脳労働であれ少ない社内リソースをまかなうために、個人が残業してたくさん稼働することが常態化していました。
しかし、当時の日本経済の成長は著しく、今以上に多くの過労死者数は報告されていたにも関わらず、個人の勤労による個人の満足度は高かったことが報告されています。
「働けば働くほど売上が上がり、会社が成長し、経済が成長する」
この好循環を肌で感じてきた世代からすれば「残業は正義」という認識なのでしょう。
残業することが当たり前のことと認識していた
あくまで僕が働いたコンサル業界だけかもしれませんが、年収計算する時に結構残業代を含めて計算して年収をよく見せたいという動機付けが各個人にあった気がします。
このような業界では年収が高いことが一種のステータスになったりするので、ベース給与に残業代を上乗せしたいという個人の思惑が見え隠れする気がします。
長時間会社にいることが貢献度が高いと誤解
残業して長時間会社にいることが貢献度が高いという風潮があるのも事実でしょう。
確かに、仕事をこなす上では残業してでも新たな労働付加価値を産んでくれる個人を評価することは大いにあると思います。実際、残業している人はかなり高いバリューを出している人が多いです。
しかし、長時間会社にいることで会社に感謝されたからと言って、その会社が永遠に我々を守ってくれるわけではないことは認識すべきです。
残業が偉いという風潮は非効率しか生み出さない
結局のところ、「残業が偉い」という風潮は非効率しか生み出していません。
残業をすることによって我々がえる負の効果には以下のようなものがあります。ぶっちゃけあげればキリがありませんwww
・夜型の仕事サイクルの定着
・頭が働かない時に仕事するので生産性が低い
・余計な仕事が舞い込みやすくなる
夜型の仕事サイクルの定着
残業を続けてしまうと、夜型に集中して仕事を行うサイクルが定着してしまい、残業することが常態化しやすくなってしまいます。このサイクルが定着してしまうと、やりたくない仕事が来た時に、「まあ、夜まで時間があるからいいか」という意識になってしまい、そもそもの仕事の仕方が非効率的になってしまいやすくなります。
頭が働かない時に仕事するので生産性が低い
残業をしている夜というのは、疲労が溜まっていてかつ低血糖になりやすく脳みそが活発に機能しているタイミングではないので、夜に残業している時の生産性は極めて低いです。
脳がクリアで生産性の高い午前中に業務を行う方が絶対にましですwww
余計な仕事が舞い込みやすくなる
残業が状態化するようになると、「常に席にいる人」という印象がつきやすいので、仕事をめちゃくちゃしている人という印象が他社員に定着し、余計な仕事が舞い込みやすくなります。
余計な仕事が舞い込むと、帰る時間がさらにさらに遅くなり、自分自身を潰す結果になりかねません。余計な仕事が舞い込まないように残業キャラを定着させないことが大切です。
以前、定時で帰るキャラ作りに役立つ記事を書いたので、よかったら以下の記事をご覧ください。
残業のない会社に行くのがおすすめ
結局のところ、「残業することが偉い」と感じているような会社は古い経営体質の会社が多いのが実情です。
このような会社に身をおいたところでビジネスパーソンとして得られるのは、残業をしたことによって得られる「残業代」だけです。
残業がなく、個人の裁量で働くことができる環境は今の時代山ほどあります。自身の幸福度を高めることができる最良の職場を見つけるようにしましょう。
まとめ
本記事では、残業することが偉いという風潮が根本的に間違っている理由について説明しました。
「残業することが偉い」という風潮がある会社は旧態依然の会社が多く、自分を苦しめる結果になるだけですので、その空気を改善できるのであればいいですが、無理であれば離れることを選択肢として持っておくことをおすすめします。
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